すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


悠輔と未来に向かって歩き出すことで、過去の辛い恋愛を断ち切ったつもりになっていた。自分が結婚することが、兄を安心させられる唯一の手段だと思っていた。

自分の浅慮が招いた結果だと、美咲も頭を下げる。

そうして互いに心から謝罪しあい、顔を見合わせて苦笑した。

「お互い様ってことで、これで本当に終わりにしよう」
「ん、わかった」

その後、悠輔の家に置きっぱなしにしている荷物をどうするかを相談し、服や小物などは彼の厚意に甘えて処分を任せ、パスポートなどの貴重品だけ後日会社に持ってきてもらうことにした。

悠輔は了承して立ち上がると、「そういえば」と思い出したようにたずねてきた。

「あの日一緒にいた人、お兄さんじゃないんだよな」
「あ……うん」
「もしかして美咲の忘れられない相手って、あの人?」

美咲は驚きに目を見開く。たしかに大翔はあの場で思わせぶりな発言をしていたけれど、それだけでわかるものだろうか。