すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


『大翔さんが大好きだったからこそ、ふたりが夜中に電話でやり取りをしてたり、私には言えない悩みを彼女に相談したりしてるっていうのを耳にして、不安で仕方なくて……』

話しているうちに、あの頃の感情が蘇ってきたのだろう。美咲の瞳は涙に濡れていた。

当時の美咲は十九歳。まだ大学生で、あどけなさが残るほど可愛らしい女の子だった。彼女は親友である篤志の妹で、彼から幾度となく話を聞いていた。

普段クールな篤志が、妹のことになると表情を和らげる。そのため、会う前から少し興味を抱いていた。

そして実際に会ってみると、篤志の気持ちがよくわかった。美咲は真面目で、素直で、無邪気な笑顔がとても可愛らしい。きっと大切に愛されて育ったのだろう。

顔を合わせるたびに彼女が気になり、いつしか自分にも甘えてほしいという思いが募り、美咲が高校を卒業するのを待って告白した。

彼女にとって自分が初めての恋人だと知り、柄にもなく舞い上がったものだ。四つも年上なのだから幻滅されないようにしっかりとリードしなくてはと、無駄に張り切っていた。

けれど美咲を知れば知るほど、のめり込んでいくのは自分の方。特に、少しでも顔が見られたら嬉しいという理由で大翔の勤める空港でバイトを始めたと聞いた時は、あまりの愛らしさに目眩がしたほどだ。