すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


帰宅して食事を終えたあと、美咲は大翔と並んでリビングのソファに座り、当時を思い出しながらゆっくり口を開く。

「私、大翔さんが初めての恋人だったので、すごく舞い上がってたんです。毎日楽しくて、幸せで、日に日に好きだって気持ちが積もっていきました。でも付き合っていくうちに周囲からの視線が気になり始めて、大人な大翔さんと子供っぽい私じゃ全然釣り合ってないって気付かされたんです」

それから、美咲は少し迷ってから佐奈の名前を出した。

「バイトを始めて少し経った頃、北見佐奈さんから声を掛けられて」
「……北見から?」
「以前大翔さんとお付き合いしていたと聞いて……ショックだったんです。こんなに綺麗で優秀な人と付き合っていたなら、私なんて物足りないだろうなって。大翔さんが私を大切にしてくれるたびに、彼女にも同じようにしてたんだろうなって考えたら、苦しくて……」

大翔は反射的に否定しようとしたが、最後まで聞こうと思ったのか言葉を飲み込んだ。美咲はそれを横目に話を続ける。

「大翔さんは同僚以上の感情はないってきっぱり言ってくれたので、大丈夫だって自分に言い聞かせました。でも……」
「でも?」

あの頃の話をしていると、当時の感情がぶり返してきた。言葉が詰まり、美咲の瞳が涙で濡れていく。