すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


少し見る目が厳しすぎるのではと思ったものの、美咲のためを思って言ってくれているのだと思うと無碍にはできない。

(それに、お兄ちゃんも同じ意見な気がする……)

保証人は篤志に頼むつもりでいるため、彼のお眼鏡にかなう物件でない限りサインをもらうのは難しいだろう。

そのため、今も大翔との同居生活が続いている。休みのたびに不動産屋へ通い、条件に合う物件に出会えるのを待つしかないのかもしれないと思うと、ついため息が漏れた。きっとその間にも、大翔との生活の快適さに溺れていってしまうだろう。

自分自身の気持ちに整理がついていないのに、彼に甘えていいはずがない。そう自分を律しているけれど、美咲はグラグラと揺れる心に悩まされていた。

土曜日の今日は滞っていた仕事を少しでも進めるため、朝から休日出勤をしていた。
溜まっていたメールの返信や、各店舗から上がってきた売り上げの確認、採用したアルバイトの研修スケジュールのチェックなど、やるべき業務は山のようにある。

それらを切りのいいところまで終えて、電車で帰宅する。最寄り駅に降り立つと、改札前の大きな柱に寄りかかり手元のスマホを見ている大翔の姿があった。