すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


「タルタルソースまで手作りできるなんて、美咲こそ料理上手だな。今までは市販のものを買ってたよ」
「レシピ自体は簡単ですし色々野菜も入れられるので、サラダみたいに具だくさんにして食べるのが好きなんです」
「ピクルスと玉ねぎのイメージはあったけど、ブロッコリーを入れるのはびっくりした。すごくおいしい」

美咲が憧れだと話した食器に、ふたりで作った料理を盛り付ける。カラフルな食卓を囲み、その日あった出来事を話す。

まるで美咲が理想とする〝家族だんらん〟そのもので、あたたかく幸せに満ちた空間だ。

だからこそ、この生活が続いてくれたらいいのにと考えている自分がいる。

ここで彼と暮らすのは、ひとり暮らしの新居が決まるまで。
そう決めているはずなのに、あまりの居心地のよさにそれを忘れてしまいそうだった。

実際問題、部屋探しは難航している。大翔の部屋に居候をし始めて三週間が経ったけれど、いまだに候補すら絞れていない。

その理由のひとつは、時期の悪さにあった。
五月の二週目といえば世間では新年度が始まり一ヶ月が経過したところで、移動や転勤、入学など人の動きが少ない。そのため空いている物件も少なく、なかなか条件に合うところを見つけられないでいるのだ。