すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


『……そんな真っ赤な顔されると、煽られてる気になるな』

ため息混じりの小さな呟きは美咲の耳には届かなかったが、結局、美咲用に簡易ベッドを購入することで決着がついたのだった。

(後悔しない選択、か……)

昼間に理香から言われた言葉を反芻していると、「これ、もう完成?」と大翔がボールを指差しながら尋ねてきた。

「はい、完成です。味見しますか?」
「うん」

手作りしたタルタルソースをスプーンですくって口に運ぶ。

「うまっ」
「ふふ、よかった。じゃあお肉にかけちゃいますね」
「ありがとう。じゃあ俺はサラダ仕上げようかな」
「お願いします」

大翔はかなり食事に気を使っているようで、毎日のように自炊している。今日もふたりで並んでキッチンに立ち、チキン南蛮とナスのお味噌汁、ミニトマトとズッキーニのサラダを作った。