すれ違いだらけだった私たちが、最愛同士になれますか?~孤高のパイロットは不屈の溺愛でもう離さない~


ナイフとフォークで器用にフルーツとパンケーキを切り分けながら、理香が思い出したように尋ねてくる。

「そういえば、冬のシーズンメニューってもう本社で持ち上がってる?」

気落ちする美咲を思って話題を変えてくれたのだろう。何度目かの感謝を込めて心の中で拝みながら、美咲も仕事の頭に切り替える。

「ううん。でもそろそろだと思う。なにかやりたい企画がある?」
「できれば、また羽田空港限定のクリスマスメニューをやりたいなって思ってて。前回好評だったでしょ」
「あ、それは私も思ってた。企画部に話してみようと思ってたところなんだけど――」

いくつか仕事についての打ち合わせをしていると、休憩時間はあっという間に過ぎていく。

食事を終えた美咲と理香は会計を済ませ、空港内を歩いて店舗に戻る。その道中、理香は「さっきの話だけど」と視線をこちらに向けた。

「罪悪感を持つ必要はないし、頭で考えすぎないで美咲が思った通りに行動すればいいのよ」
「思った通りに……」
「そう。今度は嫉妬に苦しむ必要はなさそうだし、各務さんとのこと前向きに検討してもいいと思う」

美咲は理香の言葉を聞きながら、大翔の告白を思い出した。