君がくれた初恋


この足音からすると、何かを聞き付けてやってきた先生っぽい。


電気は付けてないから大丈夫だとおもったけど。


やまとに目で訴えると、やまとも聞こえていたようで、その視線を追いかけると、それは掃除用具入れだった。


一人でもやっとなのに二人ではいるともなれば、、、


辺りをみまわしたけど、やっぱりそれ以外ちゃんと隠れられる場所なんてない。


腹をくくって、やまとに目で合図を送り、立ち上がった。


音をたてないように掃除用具入れに近づき、無理やり二人で入り、ドアを閉めた瞬間。


ガラッ


やっぱり先生が入ってきた!!


驚いて声をあげそうになったが動かせない手の代わりに、やまとに口で塞がれた。