君がくれた初恋


私は恐怖からやっと解放され、安心して膝からガクッと崩れ落ちた。


そんな私を心配してか、やまとはわたしを空き教室へ連れていき、椅子を机を挟むようにおき、片方に座った。


まこちに関しては心配もないし、先生に引き渡すとのことだった。


私はやまとに指摘されるまで自分の顔が涙でぐちゃぐちゃになっていることに気づかなかった。


「泣いていいんだよ、、」


やまとは立ち上がって、私を教室の端まで連れていき、隠すように覆い被さって背中を擦ってくれた。


細かい所まで聞かないでいてくれるやまとに感謝すぎる。


「っっっっ…、うぅぅっ、、やまどぉー。」


やまとは制服が濡れるのも構わずよしよしと慰めてくれた。


その優しさにちょっと心が痛む。