リーダー格のようにも見えるその坊主をにらみつけると、合唱のようなアブナ気な声に圧迫された。
やれ、やれというコールのなか、私はだんだんと恐怖に苛まれ目をつぶった。
その時だった。
手を掴んでいた太い手が飛ぶように離れ、誰かのてが目と耳をふさぎ、
誘導するように寄り添いながらどこかへ連れていった。
目は瞑っていたためみえないはずだが私の勘が安全を示唆している。
その温かさに包まれ、おそらく屋上へつながる階段だろうものを下った。
そこでようやく解放された。
目の前にいたのは、やまとだった。
ということは、空手の有段者まこちがやっつけたのかな。



