君がくれた初恋


「やまとさ、まこちと付き合ってるの?」


さっきから気になってしょうがなかったことを言った。


「うん、付き合ってるよ。疑っちゃだめだよ、そんな簡単に。」


本当にそのとおりだ。


あまりにも正論すぎて、びっくりした。


それからやまとは続けて言った。


「この間の火事で死にかけたらしいね。彼氏が助けてくれただとか。」


この私に彼氏が......


「ないない、そもそも付き合ってないし。」