君がくれた初恋


「いちいち細かいわっ!」


やっぱり、


「篠宮くんなんて嫌いなんだからっ!!」


そう言って篠宮くんの着替えを見ないようにしばし洗面所に避難。


よし、顔戻った。


そうして出ていくと、自分でも驚くほどの速さで篠宮くんのネクタイを掴み、壁に追いやった。


そして渾身の睨みを効かせて


「出て」


と言った。