君がくれた初恋


そもそもなんで私たちが保健室にいるのか分からない。


それを聞くためにまこちに声をかけようとした。


それで見てしまったのだ、自分の足が太ももまで包帯で巻かれているのを。


まこちは驚く私を見て、気まずそうに言った。


「さっき、調理室で起きた火事で大火傷を負った美海を、篠宮くんが助けてくれたんだよ。。燃え盛る火の海に飛び込んでいって。
多分一時的な煙の吸引によって今気を失ってるみたいだけど。」


私を助けてくれた…?篠宮くんが?


何でだろう。


思いっきりひっぱたいた後なのに…