美海は弱々しく頷いて、立とうとしたがふらついてしまった。
「危ないっ!」
ギリギリで彼女を支え、歩けないと判断し担ぐ。
そして行きに通ったと思われるところを通り、ようやく外に出ることができた。
校庭で安否確認をしていた担任たちが俺たちを見てほっとしたように肩をおろした。
消防車はすでに活動している。
俺はジャージを脱いで砂に敷き、その上に美海を仰向けにおろす。
意識が朦朧としている美海に人工呼吸という名のキスをして、けがを聞いた。
言われた通り右膝に火傷でただれて見苦しい部分を見つけた。
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