異世界って本当にあるみたい。従妹の実和ちゃんは異世界で暮らしている。ある晩に誘拐されたらしい。大丈夫かしら、あの子。
今日は実和ちゃんに会いに行く。異世界ではフィナンという人とミミックと暮らしている。フィナンは私と同じ22歳。向こうだと働いている年齢らしい。しかも彼女、六年前まで盗賊だったんだって。でも、そんなことはすぐに忘れちゃう。いい人だもの。よく二人でお裁縫をする。フィナンは剣とか斧とかの武器の刺繍をよくする。格好いい武器が好きなんだって。私は鳥の刺繍が好き。この前の誕生日は実和ちゃんはフルーツケーキを作ってくれたんだけれど、フィナンは鳥の模様の入った盾の刺繍のひざ掛けをくれた。彼女の好きなものと私の好きなものを両方使ったデザインですごく丁寧に作られていることがわかる。私の宝物だ。
窓を叩く音がする。窓を開けると格好いい友達がいる。
「カナ!ごめんね、遅くなっちゃった!」
「ううん、大丈夫だよ、フィナン。今日はカワセミの刺繡の続きをしようと思ってて」
フィナンは優しく微笑むと右足を床に打ち付ける。コン、コン、コン。軽く音が響くと部屋の真ん中に光る魔法陣が現れる。輝く魔法陣に飛び込んだ。
「果南さん!こんばんわ?」
実和ちゃんがこちらに手を振っている。あんな楽しそうな顔はうちで暮らしていた頃は見られなかったな。ここにいるのが幸せなんだ。
「実和ちゃん!久ぶりね」
今日は楽しい異世界ライフになりそう。
今日は実和ちゃんに会いに行く。異世界ではフィナンという人とミミックと暮らしている。フィナンは私と同じ22歳。向こうだと働いている年齢らしい。しかも彼女、六年前まで盗賊だったんだって。でも、そんなことはすぐに忘れちゃう。いい人だもの。よく二人でお裁縫をする。フィナンは剣とか斧とかの武器の刺繍をよくする。格好いい武器が好きなんだって。私は鳥の刺繍が好き。この前の誕生日は実和ちゃんはフルーツケーキを作ってくれたんだけれど、フィナンは鳥の模様の入った盾の刺繍のひざ掛けをくれた。彼女の好きなものと私の好きなものを両方使ったデザインですごく丁寧に作られていることがわかる。私の宝物だ。
窓を叩く音がする。窓を開けると格好いい友達がいる。
「カナ!ごめんね、遅くなっちゃった!」
「ううん、大丈夫だよ、フィナン。今日はカワセミの刺繡の続きをしようと思ってて」
フィナンは優しく微笑むと右足を床に打ち付ける。コン、コン、コン。軽く音が響くと部屋の真ん中に光る魔法陣が現れる。輝く魔法陣に飛び込んだ。
「果南さん!こんばんわ?」
実和ちゃんがこちらに手を振っている。あんな楽しそうな顔はうちで暮らしていた頃は見られなかったな。ここにいるのが幸せなんだ。
「実和ちゃん!久ぶりね」
今日は楽しい異世界ライフになりそう。

