「眼鏡、かけてるんですね」
夕食後、お風呂から戻ってきた先輩は見慣れない眼鏡をかけていた。
お風呂あがりでもかっこいい、なんて言えるわけはないけど。
「あー、俺いつもコンタクトだからね。……こっちの姿好き?」
「はい、好きです」
「え……」
少しの間固まっていると、急にぐいっと後ろを向いた。
そんなに変なこと言ったかな、私。
何やらぶつぶつをつぶやいてるけど、嫌だったとか?
「あの、なにか気に障ったのであればごめんなさい」
「え?いや、そうじゃなくて……」
なんだか先輩がよくわからない……。
「あのなぁ……。そう簡単に男に好きとか言うなよ」
先輩は髪を少しかきあげながら、焦ったようなそれでいて少し怒ったような表情を私に向けた。
「ご、ごめんなさい……」
なんだかいつもと口調が違う…?
「可愛すぎてほかの男が手を出してくるかもしれないだろ」
