「とりあえず、お風呂入ってきな。ご飯軽く作っておくから」
先輩は立ち上がると、冷蔵庫の扉を開ける。
「何作るかな」とつぶやきながら冷蔵庫の中を見てる横顔に見とれながらも、慌てて立ち上がる。
「え、何かお手伝いしますよ……!」
流石に全部やってもらうのは申し訳ないし……。
私がそう言うと、冷蔵庫の扉を閉じて少しからかうような表情を見せる。
「料理できないだろ?俺の部屋を事件現場にするか、お風呂に入るかだよ」
「流石にそこまでひどくないはずです!」
「そこはしっかり否定しとけよ……。まぁいいや、料理は趣味だから気にすんな」
「わ、かりました……」
