九条先輩の甘い溺愛



「これってどれくらいの期間ですかね」


「うーん。私もよく知らないんだけど、1ヶ月程度が目安だとか聞いたことがあるわよ」



1ヶ月過ごせる場所なんてあるわけないじゃない……。
学園側も対応が雑にも程がある。これじゃ友人がいない人なんて実家帰りもいいとこよ。


でも実家になんて帰りたくないし、どうしたら……。



「できるだけ女子寮内での移動でって決まってるけど、彼氏と一緒にお泊りしたいって女の子とか結構いるのよ?」


「そうなんですね」


「普通はダメって言われたりするけど、寮だし暗黙の了承みたいな感じでギリギリ許されてたりもするの。花宮さんも彼氏さんのところに泊まってもいいのよ?」


「あ、いや、私彼氏いないので……」


「あらっ?てっきり九条君と付き合ってるのかと」


「えっ、ないです!付き合ってません!」


「私の勘違いだったみたいね。ごめんなさいね」


「いえ、大丈夫です……」



先生が部屋を出て行ったあと、ポスンとベットに寝転ぶ。


私と先輩が付き合ってるとか、部屋に泊まるとか……。
いや、ありえない……!


顔が熱くなるのを感じながら1人でため息をついた。