九条先輩の甘い溺愛

それからも花音に言われた通りがんばってみたけど、全敗だった。
何もかもが一枚上手で私ばっかりが照れていた。


なんだか悔しい……。



「先輩、今日私の部屋来ます?」


「えっ?」


「ダメ、ですか……?」


「――あー、これは無自覚なわけね……」


「何か言いました?」


「いーや?俺を家にあげて大丈夫なの?手出しちゃうかもよ?」


「……いいですよ別に」



恥ずかしいこと言ってるような気もするけど、もう勢いしかない!