楠田を落としたい

………。


放課後、私は瑠璃ちゃんを呼び出した。

「瑠璃ちゃん、私に言ったよね。自分はこんなに苦しんでるって。それは何?」


「…私の彼氏が茉奈ちゃんに惚れたの。それで別れようって言われて…」


「え?彼氏って?」


「工業高校の3年。夏休みに入る前にバス停で茉奈ちゃんを見かけて惚れたって」


「その先輩、私会ったことないよ?惚れたんだったら私に話しかけるんじゃない?」


「茉奈ちゃん、男いるでしょ」


「え?いないよ?」


「バス停で一緒にいたって」


「あ…」


楠田のことか。