わたしは小さい頃から、何をさせても長続きしない、親から"三日坊主"と呼ばれる子だった。
小学生の頃、周りの子たちがピアノやエレクトーンを習っていて、羨ましくて母に「わたしもピアノ習いたい!」と言ったことがあった。
しかし、わたしがやりたい事は反対され、英語教室に行かされたり、空手を習わされたり、そろばんを習わされたりしたが、どれも興味が湧かず楽しいと思えず、一年しか続かなかった。
中学校に上がると、わたしは吹奏楽部に入部した。
ピアノは習わせてもらえなかったけど、吹奏楽部なら、、、と思い入部したは良いが、楽譜が読めない。
わたしはユーフォニアムという楽器の担当になり、楽譜に押すピストンの数字を書き込みながら、先輩が吹く音を耳コピして吹いていた。
やっとやりたかった音楽が出来ている。
凄く楽しかった。
しかし、先輩たちはその内に卒業していく。
すると、耳コピすることが出来なくなり、楽譜が読めないわたしは音が分からなくなった。
吹けない、、、
そして、わたしも途中で退部、、、
わたしは、何をやっても中途半端で、ダメな奴だ。
そんな自分にわたしは嫌気がさし、更に自信を失い、段々と自分が嫌いになっていった。



