ある程度お酒も入り、わたしたちは色んな話を語り合い、巡さんに「希沙さんって、意外と熱い女ですね!」と言われ、わたしは自分の新たな一面に気付けた気がした。
解散したのは23時。
また4人で飲む約束をして、巡さんと花恋さんは徒歩で、わたしたちはタクシーで帰宅をした。
「あー、久しぶりに楽しかった。巡さんってクールに見えて冗談も言えたりするんだね。」
「あいつはクールに見えるだけだ。あぁ見えて、花恋ちゃんのこと溺愛してるからな。」
「それは分かる!花恋さんを見てたら、大事にされてるんだなぁってのが伝わってきたもん!」
そう話しながらタクシーで帰宅した先は、千景の家だった。
わたしは、あれ?と思いつつ、流されるがままにタクシーから降り、千景について行く。
「千景、ここ千景の家だよ。わたしの家じゃない。」
「分かってる。」
そう言いながらもエレベーターで10階に上がり、千景の部屋の前までやって来る。
「今日はうちに泊まれ。」
「え?」
「明日休みだろ?」
「まぁ、そうだけど、、、」
すると、千景がわたしの手を握り締めた。
「暗いから見えないんだろ?」
そう言って、千景はわたしの手を引き、家の中へと入って行く。
ドアが閉まると真っ暗で何も見えないが、一ついつもと違うことに気付く。
向かっている場所が作業部屋ではない。
ここは、どこ?



