「希沙さん、僕の曲も歌ってもらえませんか?」
「えっ?!」
巡さんからの突然のオファーに驚くわたし。
すると、千景が「あー、ダメダメ!希沙は、俺の専属の歌い手だから!」と勝手に話を断ってきた。
「そう言うと思った。」
巡さんは、まるで千景を試したかのように言った。
「千景と希沙さん、お似合いだよ。」
「うん、わたしもそう思う!」
千景とわたしを見つめ、そう言う巡さんと花恋さん。
その言葉に千景とわたしは同時に「「どこが?!」」と口を揃えて言ったのだった。
それからわたしたちはお酒を頼み、初対面に乾杯をした。
「巡さんって、めちゃくちゃ背高いですよね。何センチあるんですか?」
わたしがそう訊くと、巡さんは「183。」と答えた。
「183?!」
「ちなみに自販機と同じ身長です。」
「千景も大きいとは思ってたけど、巡さんの方が圧倒的に大きいんだね!」
わたしがそう言うと、千景は「はぁ?お前いつの間に俺と巡のムスコ見たんだよ!」と冗談を言ってきた。
わたしが「違う!身長の話!」と言うと、「でも、確かに巡はデカいよなぁ。」と千景が言い、巡さんも「まぁな。」と否定せず、何だか変な方向に話がズレてしまい、それに花恋さんは笑っていた。



