「花恋ちゃん、久しぶりだなぁ。ちゃんと巡に大事にしてもらってるか?」
千景がそう話し掛けたのは、巡さんの隣に座る若い女性。
大事にしてもらってるか?って訊くってことは、巡さんの彼女?
「はい、大事にしてもらってます。」
「巡にまさか彼女が出来るなんてなぁ。ずっと音楽ばっかで女っ気なかったのに。」
「うるせーよ。」
そんな会話の中、わたしは"花恋ちゃん"と呼ばれる巡さんの彼女の向かい側に座った。
花恋さんは、何てゆうか、、、若いのに苦労してきている雰囲気が漂っていて、でも幸せそうな表情から、巡さんに大事にされているんだなぁということが伝わってきた。
「今日は、わざわざ来ていただいてありがとうございます。」
そう言ったのは、巡さん。
わたしは照れながら「いえいえ。」と答えた。
「あの歌声の人にどうしても会ってみたくて。表現力といい強弱の付け方といい、ボイトレとか通ってたんですか?」
「いえ、ただ歌が好きで歌っていただけです。」
わたし、"涙"さんにインタビュー受けてる。
何、この状況。
目の前に有名人が2人もいるだなんて、、、
わたしの緊張具合に「いつも勢いがねーなぁ!」と千景は笑っていた。



