シャドウ4C


「花恋ちゃん、久しぶりだなぁ。ちゃんと巡に大事にしてもらってるか?」

千景がそう話し掛けたのは、巡さんの隣に座る若い女性。

大事にしてもらってるか?って訊くってことは、巡さんの彼女?

「はい、大事にしてもらってます。」
「巡にまさか彼女が出来るなんてなぁ。ずっと音楽ばっかで女っ気なかったのに。」
「うるせーよ。」

そんな会話の中、わたしは"花恋ちゃん"と呼ばれる巡さんの彼女の向かい側に座った。

花恋さんは、何てゆうか、、、若いのに苦労してきている雰囲気が漂っていて、でも幸せそうな表情から、巡さんに大事にされているんだなぁということが伝わってきた。

「今日は、わざわざ来ていただいてありがとうございます。」

そう言ったのは、巡さん。

わたしは照れながら「いえいえ。」と答えた。

「あの歌声の人にどうしても会ってみたくて。表現力といい強弱の付け方といい、ボイトレとか通ってたんですか?」
「いえ、ただ歌が好きで歌っていただけです。」

わたし、"涙"さんにインタビュー受けてる。

何、この状況。

目の前に有名人が2人もいるだなんて、、、

わたしの緊張具合に「いつも勢いがねーなぁ!」と千景は笑っていた。