そして、通された個室のドアを開くと、そこにはちょっと長めの緩いパーマ掛かった黒髪の男性とまだ20代であろう小柄な女性が座っていた。
「おっす!お前ら、来るのはえーな。」
そう言って個室に入る千景。
個室は掘りごたつ式で丁度4人座れるくらいの広さだった。
「俺らんち、すぐそこだからさ。」
そう言った男性。
この人が"涙"さんなのかな?
わたしが個室の入り口で突っ立っていると、千景が「何やってんだよ。早く入れよ。」とわたしを促す。
わたしが「し、失礼します。」と緊張気味に入り、ドアを閉めると「あ、この人が例の?」と言われた声が聞こえた。
「希沙、こいつが"涙"だよ。」
千景がそう言うと、先に来ていた黒髪の男性が立ち上がった。
それで驚いたが、めちゃくちゃ背が高い、、、!
「初めまして、"涙"こと羽多野巡です。」
「は、初めまして。鈴鹿希沙です。」
「希沙。言いづらい名前。」
ん?この人、、、千景と同じ事言ってる。
「だろ?希沙って、言いづらいよなぁ〜?」
「すいませんね、言いづらい名前で。」
わたしがそう言うと、"涙"こと巡さんは「あ、すいません。失礼しました。」と言った。



