──貴方に伝えたかった、たった一言。

「疲れた~」と大きな川が見える橋のベンチで、ぐったりと座りながら言った。

「楽しかったね」と隣に星が座りながら言った。

「俺……こうやって友達と遊ぶの始めてだからさ。めっちゃ楽しかったよ」と太陽の光が当てられた、黄金色に光る川を見ながら星は言った。

「最初が私でよかったね~!私もすっごく楽しかったよ!」と私は満面の笑みで星に言った。

「なぁ……茜里」

「なに?」と私は微笑んで星に訊いた。

「その……これ……」と言ってポーチからあるものを出した。

「あ!これ……」

さっきは見せてくれなかった、小さな袋だ。

私へのプレゼントだったのか……。

「開けていい?」と星を見て訊く。

「いいよ」と星は微笑んで言った。

私はその袋をゆっくりと開け、中身の小さな物を取り出した。

「これって……」

これは誰がどう見てもわかる物。

それは──