──貴方に伝えたかった、たった一言。

「しかも……あんたがあの星くんと一緒にバスケするとかまじないわ~」

せいくん?星のことだろうか……もしかして同じ高校の子……?

「そろそろなんか言えよ!」

行かないと………。

誰がなんと言おうと行かなければならない……。

私はそこの曲がり角を思いっきり曲がってあり得ない光景を目にした。

「……何してんの……」

いじめられてるのは……真希だった……。

まただ……。

自分が情けないせいで友達が傷つくんだ……。

「は?だれ?こいつの友達?」

三人……女子が三人いる

「お前縁切ったんじゃないの~?嘘ついたんだ」そう言いながら真希の頬を強く突いた。

なんだろう……すごく腹が立つ。

「………だっさ………」

自然に頭で思い浮かんだ言葉をそのまま口に出していた。

「……は?」

真ん中のよくあるボス的な女子が顔を険しくして言った。