──貴方に伝えたかった、たった一言。

「おめでとう!天野くーーん!!」

全力で走って天野くんの元まで走った。

「天野くん本当にすごいよ!」と真希も後ろから走って来て天野くんに言った。

「ありがとう二人とも」と天野くんは微笑んだ。

「あそこでシュート打つとかびっくりしたよ!」

「攻め手がほとんど無くて、もう一回ってわけじゃないけど、奇跡と自分を信じてシュートしたよ」

あぁ…やっぱりかっこいい。

私の言った奇跡を信じてくれているのだ。

本当に…本当にかっこ良くて、もはやずるいとまで思ってしまうくらいだ。

「ふっざけんなよ!」