──貴方に伝えたかった、たった一言。

「か…過小評価なんて…」

「いいや、絶対してる」

私が最後まで言い切る前に天野くん少し険しい表情をしながら私に言った。

「自信もっていいんだよ。劣ってるなんて思わなくていいんだよ」

険しい表情を消えて、天野くんは私に微笑みながら私に言った。

「ありがと…」

呟くように、囁くように、私はお礼を言った。

「あれ?あれあれ?もしかして…天野 星じゃね?」

この少し暖かい空気を引き裂く言葉が突然飛んで来た。

「内田…」と天野くんが呟いた。

「おっひさー!終わった天才くん!」

誰が聞いても悪口にしか聞こえない単語が耳に突撃してきた。

「女子とバスケとか、浮かれてんな!」

うちだ?って人はあざ笑うように言って、天野くんの目の前まで歩いてきた。

「なんだよ内田。なんか用?」

天野くんは挑発するように、うちだ?に言った。