──貴方に伝えたかった、たった一言。

それから私は一日一日を楽しみに待った。

一ヶ月後に二人っきりで散歩なんて、最高すぎる。

でもなんで七月七日なんだろう……。

散歩ならいつでも出来るような気がするけど……。

七月七日の理由を探ろうと思ったけど、成績オール三の私には分からないだろう。

しかし、本当に楽しみだ。

彼のことをしって三ヶ月。

進展が少し……いや……すごく早い気がする。

それから私はその約束の日まで、勉強も家事も頑張ってやった。

楽しみな事があるだけで、人は頑張って行けるのだ。

「早くこないかなぁ~。七月七日」

ぽろっと口から出てきてしまった。

口から溢れてしまうほど楽しみななんだなぁ…。

私は幸せ者だ。