──貴方に伝えたかった、たった一言。

「その動画は、私に『永遠の愛』を誓う動画だったんです」

「そうか……」と叶さんは小さく呟いた。

「その動画内で、’’ちゃんと直接言うよ’’って言ってたのに、彼は行ってしまった」

何とも言えない状況になって、とりあえず、うどんをすする。

「でも……私も決めたんです」

うどんを飲み込んで、私は言った。

「私も『永遠の愛』を誓ったんです。彼に。そして、この指輪たちに」と右手の薬指の二つの指輪を眺めながら言った。

「それはロマンチックな話だねぇ…」とついだ水を飲んで叶さんは言った。

「そんで？何時か分からないけど、天体観測するってわけ？」と見事、私がやることを当ててきた。

「すごい叶さん！よくわかりましたね！」

「茜里ちゃんのことなら何でも分かるわよ～！」

叶さんは私の頬をつんつんしながら言った。