──貴方に伝えたかった、たった一言。

「やっぱり……星はずっと絵が好きだったんだね……」

もっと早く言ってほしかったと思う自分もいれば、星らしいなと自分もいた。

もう一枚は何だろう?

封筒に手を伸ばして取りだして見る。

手紙だ。

私は手紙を声に出さずに読むことにした。

『茜里へ』

『俺は恥ずかしがり屋だからこういう手紙にして伝えることになると思う』

『この絵は茜里と俺が大人になるまで絶対に見せない!』

『これを見て、’’こんなこともあったね!’’って思い出し笑いしてさ、楽しく過ごしたいな』

『茜里。元気にしてると思うけど、なんか辛いことがあっても、頑張ってな』

『星より』

「大人……か……」

星は大人になる前にこの世を去ってしまった。

頑張るよ。星。

辛いことがあっても、この手紙と絵を見て、私は前に進むよ。

私は二枚の紙を丁寧に封筒に戻した。

次は……キャンバスか……。

白い袋をゆっくりと開け、中を覗く。

やっぱりキャンバスだ。

中身を取りだして、私は唖然とした。