──貴方に伝えたかった、たった一言。

星が車に運ばれ、このまま火葬場まで行くらしい。

真由美さんの車で火葬場まで行く。

火葬場まで着くと、担当の人が星を運んで行く。

「茜里さん。真希さん。内田くん。せめて最後まで見送ってあげて」と弱々しく真由美さんは言った。

「はい…ちゃんと見送ります」と私は俯いている真由美さんの手を優しく握った。

星が焼却炉に入って行ってしまう……。

でも……言いたいことは、全部……全部言えたはずだから……。

星は焼却炉へと消えて行ってしまった。

         ♢

「私大学行く」

星の火葬が終わる間、三人で黙り込んでいる時、私は二人にそう言った。

「だ……大学?急にどうしたの?」と心配そうに真希が訊いてきた。

「今からでも猛勉強して、美術大学を受験する」

「ちょっと待てって!美術大学ってあの美術大学だろ?偏差値六十五だろ?きついって!」と内田くんが、焦ったように言ってきた。

「わかってる!今から勉強したって間に合うかどうかわかんないのは、私が一番分かってる!でも!」

一度深呼吸をして、もう一度冷静になる。