──貴方に伝えたかった、たった一言。

「………星……」と私は小さく名前を呼んだ。

「私……星に会えて本当に良かったよ」

「最初の頃は、無口で、口が悪くて、怖かったけど」

「一緒に桜を見れて……」

「星にもう一度バスケを始める機会をあげれて……」

「星と天の川を見れて……」

「星の試合を見れて……」

「星とお揃いのアクセサリーをプレゼントしあって……」

「星と綺麗な絵を描けて……」

「私は……幸せだったよ……」

「喋ってくれてありがとう……」

「誘ってくれてありがとう……」

「一緒にバスケをしてくれてありがとう……」

「絵を描いてくれてありがとう……」

「天の川を見せてくれてありがとう……」

「プレゼントくれてありがとう……」

「私と過ごしてくれてありがとう……」

「今まで……ありがとう……!」

私は最後まで泣かずに言おう思っていたのに、途中から泣きながら言ってしまった。

でも……「今までありがとう」はちゃんと聞こえるように言ったよ。

星……。

私は……貴方に感謝しきれないのほどの、ありがとうを言ったよ……。

じゃあね……星……。

たくさんのありがとうと、たくさんの思い出に包まれて、旅立ってね……。

そして、星を隠すように、棺桶に蓋がされた……。