──貴方に伝えたかった、たった一言。

七月十日。

あれから三日後。

葬儀が、行われた。

真っ暗な部屋の一番奥で、棺桶の前でおじいさんが色んなことをしている。

私はずっと涙を流していた。

たくさん流れていた。

あぁ……星……なんで……?

なんで先に行っちゃうの?

「………星………」

「それでは皆様。こちらのお花を皆さんで入れあげて下さい」

その瞬間。

私は我に帰った。

みんなが集まっている中、私だけ椅子に座ったままだった。

急いで星の元へ走る。

「はい……これ……」と真希がお花を分けてくれた。

「あり…がとう…」と小さく言って私は花を受け取った。

桜のような色の花だ。

星が好きだったな……桜……。

私はその花を星の顔の近くに添えた。

「お友達ですか?何か言いたいことなどありましたら、言ってあげて下さい。きっと喜びますよ」

真由美さんが、私達三人にそう言った

言いたいことは、みんなが言った後に言おう。

「先に二人からでいいよ」と真希と内田くんに言った。

「俺……言ってくる」と内田くんが星の近くまで行った。