──貴方に伝えたかった、たった一言。

「どうしたの?」と真希が心配そうに訊く。

「その……ごめん!」

内田がそう口にした瞬間。頭をぐっと下げた。

「せっかく誘ってくれてのに、素っ気ない態度で帰ろうとしてたし、何も知らないくせに美術とか興味無いとか言ってごめん!」

内田は一度、大きく息を吸って、顔を上げたが、視線は少し下を向いていた。

「いざ美術展行って見たらすごかった!言葉では現せないけど……すごい何かを感じだんだ!ほんとに来て良かった!」

「水野さん!樋目野さん!天野!ほんとにありがとう!そして本当に今までごめん!」

その瞳には嘘は感じなかった。

ただただ純粋で、思った事を言える。

しっかりとした人だと、ちゃんと伝わった。

「お前は変なところ律儀だよなあ」と星は少し笑いながら水を飲んでいた。

「恥を覚悟して言ったのにその反応はなんだ!」と言いながら内田は軽く星のお腹を叩いた。

「まぁまぁ…喧嘩しない…」と真希もちょっと笑いながら言っていた。

私も自然に笑みが溢れていた。

「こちら、ざるうどんと、きつねうどん二つと、ぶっかけうどんです」

ふざけて笑っていると料理が届いてしまった。

「じゃ!食べよっか!」と真希が微笑んで言った。

私たちは手を合わせて「いただきます!」と元気よく言って、目の前のご飯を頬張った。