──貴方に伝えたかった、たった一言。

「ありがと。これからも頑張るよ」と照れくさそうに言う星に

「いつでも応援してるよ!」と元気よく言った。

他の人に迷惑の掛からない程度にね……。

「ごめん二人とも~!色々見てたら結構時間使っちゃった~」と真希が内田を連れてら小走りしてきた。

声が聞こえるまで気づかなかった……。

真希がいつものごとく、申し訳なさそうに謝ってきた。

「全然大丈夫だって。ほんと真希は大袈裟だな~」と真希の背中をとんとんと優しくて叩いた。

「そろそろ出ようか。お昼来ちゃうし」

星が腕時計をしばらく見た後に、私たちにそう言った。

少し名残惜しいが、この景色ともお別れだ。

いつかまた、ここに来よう。

その時は私の絵が全国美術展に……なんちゃって……。

そんな日は来ないと思うけど、私は絵の素晴らしさを、星とたくさんの絵に教えてもらった。

私たちは美術展を後にした。