──貴方に伝えたかった、たった一言。

「あれ?そういえば真希たちは?」

あの絵を見た後、一旦戻ってきた時に、真希たちがいないことに気づいた。

会話に夢中ですっかり真希たちが頭から抜けていた。

こんなんだから、友達が出来ないんだ。

自分で自分を叱っている間に星が答えてくれた。

「全国美術展のやつを見に行くってさ。まだ見てなかったらしい」

あぁ……星のあの作品か……。

でも待って?

全国美術展に展示されるほどすごい作品を星が創ったの?

「星って何者?」と思わず喋っていた。

「え?俺は俺だけど……」

「そうじゃなくて!星が全国美術展に展示されるほど、すごい作品を描いているのが不思議だったの!」

怒られない程度で大きな声を出した。

「あ~実は俺、美術に結構興味あってさ、子供の頃からずっと絵を描いて来たんだ」

バスケだけでなく、美術にも興味を持っていたのか……。

「賞とか貰ったりしてたから、今回も特別に作品を提出していいことなってるんだ」

「へ~そうなんだ。やっぱ星ってすごいね!」

小さく拍手しながら星にそう言った。