健悟、好きだよってね?

「けッ健悟くんっ!!ちょっといいかな?」

ドクン――――

私達の目の前にいたのはあの、麻子ちゃん。

私の、あの幸せだった雰囲気を、

いっきに暗くさせ、

また、嫉妬という気持ちになった。

はぁー・・・

もうこんな自分が嫌になる。

健悟の方を見た。

健悟は無表情のまま、

麻子ちゃんの顔をじっと見ていた。

そんな重い空気に耐えられなかった私。

「ぁっ、わっ私、真待たせてるから!!じゃぁね、ばばばっばばいばいっ!!」

私は走ってその場から離れた。

そうしないと涙がでちゃうから。