特に何もないまま、文化祭の季節になった。
わたしたちにとって初めての文化祭だ。
「もうすぐ文化祭だねー」
もうすぐといってもあと2日後だ。
「それなー」
「はやいよね!」
1年生は文化祭で何をやりたいのかをグループで話し合って決め、スライドにまとめてそれぞれ発表した。
特に多かったのがお化け屋敷だったが、多数決で担任が発表した飲食店を出店することになった。お昼時を狙ったお弁当販売だ。
準備は夏休みの後半ぐらいからおこなっていたため、だいぶ進んでいる。
「ペンキで色塗るよ!」
「そっちもっとちゃんと塗ってー!」
「板にそってよろしく!」
学級委員長が中心となって飲食店の看板を外で制作している。制作している人達の中に、推しもいた。
推しの声がきこえると、ドキドキと胸が高鳴っている気がしたけど、きにしないようにした。
平常心、平常心。
そのときわたしたちは教室でポスター作りをしているためその光景を室内から眺めていた。
「やばい、のどか!推しの声がきこえた!めっちゃ楽しそうだよ!いいなー!」
「ほんとだ、盛り上がってる声がする!じゃなくてこっちに集中してゆいか!」
「は!ごめん。」
推しに気をとられていた。謝ったあと色塗りの続きを再開した。
「まってのどか、これ上手くない!?」
「え、やば!色塗り天才すぎでしょ!?」
わたしとのどか、その他にも数名の子達が飲食店のお弁当販売の時に使うメニュー作りをしていた。
「ねね、のどか前で堂々とさぼってる人いる笑」
「わ、ほんとだ笑」
わたしたちが座っている席の前をみてみると塾の宿題をやっている桐島くんとそれを教えている木谷くんがいた。
「のどかチャンスじゃん!話しかけないと!」
「えむりむりできるわけない」
「こんな機会めったにないよ!?」
「ほんとにむりー><」
「じゃーわたしがはなしかけるよ!」
のどかの変わりにわたしが桐島くんに話しかけた。
「それ何年生の問題なの?」
「中2とか中3らへんのやってる笑」
「「え」」
「まー英語むずかしいもんね、ね?のどか!」
「う、うん。わたしだって中2とかの英語なんてできないよ!」
「だよな!英語なんて日本人なんだもんできるわけない!あーもうまじわかんなー!友也、ここなに?」
「えーっとそこはーー」
いつの間にか眼鏡をかけた木谷くんが桐島くんに教えていたが、木谷くんが
「Moonlight」
と言った途端、発音がよかったからか桐島くんが
「MOOMIN?」
と聞き間違えたためわたしたち2人は爆笑してしまった。
「えなにMOOMINって笑」
「Moonlightな!爆笑」
「やばいやばい笑笑」
「だってそうきこえたんだもん」
「よく聞け笑」
桐島くんは木谷くんに怒られながらも宿題を続けていた。
わたしたちはその光景をみながらずっと笑っていた。
・
・
その後も盛り上がっていたら、先生がきた。
「作業は順調か?」
わたしたちは慌てて作業に戻った。
今年は公開文化祭のため、先生たちや2、3年生がものすごく気合いがはいって準備をしているのだ。
「あと少し、!」
「がんばろう!」
のどかと励ましあいながら黙々と作業を進めていると学級委員長も外の作業を他の人に任せて教室を見にきた。
「どう?みんな進んでるー?」
「あと少しだよー!!」
そういうと学級委員長がこちらの席に来た
「ほんとだ!ファイトー!」
と応援の言葉を言い残し、嵐のように去っていってしまった。
またみんな無言になり集中した。
「やっとおわったー!」
「こっちもおわった!」
のどかも同じタイミングで終わったみたい。
「他に手伝うことあるー?」
役割が終わったわたしたちは他の作業をしていた人たちに声をかけ回っていた。
「ゆいかー!のどかちゃん!こっち手伝ってほしいかも!」
ゆのに呼ばれた。呼ばれた方に行くと、
ゆのを含めた数人が教室の真ん中あたりで、ラミネートされたメニューの食券をひたすら切っていた。
「なにすればいいの?」
と聞くと
「これ切ってほしいの!」
とゆのといっしょに作業していたうちの1人、横田 美鈴(よこた みすず)ちゃんに言われた。
「おっけい!」
軽く返事をしていわれた通りに切っていた。
そしたら、みすずちゃんと一緒に作業していた藤野 夢(ふじの ゆめ)ちゃんが
「あとそれとこれを種類別に並べてもらってもいい?」
とわたしとのどかに声をかけてきた。
「わかった!!」
わたしとのどかは種類別にメニューの食券を並べていった。
「まだまだあるね、^^;」
「あとこれだけか、」
おもっていたよりも結構あった。
「そうだね、でもめげずにがんばろう!」
「「うん!」」
その後もみんなと協力しながら準備を進めていたら、あっという間に文化祭当日になってしまった。
※クラスメイトたくさんでてきます
わたしたちにとって初めての文化祭だ。
「もうすぐ文化祭だねー」
もうすぐといってもあと2日後だ。
「それなー」
「はやいよね!」
1年生は文化祭で何をやりたいのかをグループで話し合って決め、スライドにまとめてそれぞれ発表した。
特に多かったのがお化け屋敷だったが、多数決で担任が発表した飲食店を出店することになった。お昼時を狙ったお弁当販売だ。
準備は夏休みの後半ぐらいからおこなっていたため、だいぶ進んでいる。
「ペンキで色塗るよ!」
「そっちもっとちゃんと塗ってー!」
「板にそってよろしく!」
学級委員長が中心となって飲食店の看板を外で制作している。制作している人達の中に、推しもいた。
推しの声がきこえると、ドキドキと胸が高鳴っている気がしたけど、きにしないようにした。
平常心、平常心。
そのときわたしたちは教室でポスター作りをしているためその光景を室内から眺めていた。
「やばい、のどか!推しの声がきこえた!めっちゃ楽しそうだよ!いいなー!」
「ほんとだ、盛り上がってる声がする!じゃなくてこっちに集中してゆいか!」
「は!ごめん。」
推しに気をとられていた。謝ったあと色塗りの続きを再開した。
「まってのどか、これ上手くない!?」
「え、やば!色塗り天才すぎでしょ!?」
わたしとのどか、その他にも数名の子達が飲食店のお弁当販売の時に使うメニュー作りをしていた。
「ねね、のどか前で堂々とさぼってる人いる笑」
「わ、ほんとだ笑」
わたしたちが座っている席の前をみてみると塾の宿題をやっている桐島くんとそれを教えている木谷くんがいた。
「のどかチャンスじゃん!話しかけないと!」
「えむりむりできるわけない」
「こんな機会めったにないよ!?」
「ほんとにむりー><」
「じゃーわたしがはなしかけるよ!」
のどかの変わりにわたしが桐島くんに話しかけた。
「それ何年生の問題なの?」
「中2とか中3らへんのやってる笑」
「「え」」
「まー英語むずかしいもんね、ね?のどか!」
「う、うん。わたしだって中2とかの英語なんてできないよ!」
「だよな!英語なんて日本人なんだもんできるわけない!あーもうまじわかんなー!友也、ここなに?」
「えーっとそこはーー」
いつの間にか眼鏡をかけた木谷くんが桐島くんに教えていたが、木谷くんが
「Moonlight」
と言った途端、発音がよかったからか桐島くんが
「MOOMIN?」
と聞き間違えたためわたしたち2人は爆笑してしまった。
「えなにMOOMINって笑」
「Moonlightな!爆笑」
「やばいやばい笑笑」
「だってそうきこえたんだもん」
「よく聞け笑」
桐島くんは木谷くんに怒られながらも宿題を続けていた。
わたしたちはその光景をみながらずっと笑っていた。
・
・
その後も盛り上がっていたら、先生がきた。
「作業は順調か?」
わたしたちは慌てて作業に戻った。
今年は公開文化祭のため、先生たちや2、3年生がものすごく気合いがはいって準備をしているのだ。
「あと少し、!」
「がんばろう!」
のどかと励ましあいながら黙々と作業を進めていると学級委員長も外の作業を他の人に任せて教室を見にきた。
「どう?みんな進んでるー?」
「あと少しだよー!!」
そういうと学級委員長がこちらの席に来た
「ほんとだ!ファイトー!」
と応援の言葉を言い残し、嵐のように去っていってしまった。
またみんな無言になり集中した。
「やっとおわったー!」
「こっちもおわった!」
のどかも同じタイミングで終わったみたい。
「他に手伝うことあるー?」
役割が終わったわたしたちは他の作業をしていた人たちに声をかけ回っていた。
「ゆいかー!のどかちゃん!こっち手伝ってほしいかも!」
ゆのに呼ばれた。呼ばれた方に行くと、
ゆのを含めた数人が教室の真ん中あたりで、ラミネートされたメニューの食券をひたすら切っていた。
「なにすればいいの?」
と聞くと
「これ切ってほしいの!」
とゆのといっしょに作業していたうちの1人、横田 美鈴(よこた みすず)ちゃんに言われた。
「おっけい!」
軽く返事をしていわれた通りに切っていた。
そしたら、みすずちゃんと一緒に作業していた藤野 夢(ふじの ゆめ)ちゃんが
「あとそれとこれを種類別に並べてもらってもいい?」
とわたしとのどかに声をかけてきた。
「わかった!!」
わたしとのどかは種類別にメニューの食券を並べていった。
「まだまだあるね、^^;」
「あとこれだけか、」
おもっていたよりも結構あった。
「そうだね、でもめげずにがんばろう!」
「「うん!」」
その後もみんなと協力しながら準備を進めていたら、あっという間に文化祭当日になってしまった。
※クラスメイトたくさんでてきます

