わたしが君に恋した話。

9月の終わり頃。いつもの朝。
わたしは学校に来るのを待っている人がいる。何気にこの時間が一番楽しみだ!そう心の中でおもっているわたし。花崎 結衣花 (はなさき ゆいか)高校1年生。

7時50分
他クラスの友達と別れて教室にはいってくる人がいる。

彼こそがわたしが待っていた学年一クールボーイと言われてる
成宮 悠樹(なるみや はるき)くんなのだ。
顔も整っていて身長も高く男バスに所属している。The女の子が憧れるであろう男子である。

「ひゃー!きょーも成宮くんかっこいい」
わたしがひとりで席に座ってボヤいていると

「きょーも見れて、良かったね笑」
とわたしの後ろの席でいつもニコニコしてくれる女の子がいる。わたしのとても信頼している友人の1人の小野 侑乃(おの ゆの)ちゃんだ!ゆのちゃんは高校でできた友達でわたしから話しかけて仲良くなった。ゆのちゃんは優しくて母性があって学年でもマドンナと言われているぐらい美人である。
そしてもう1人
「また言ってる、よく飽きないねーゆいかも。」
声をした方を振り向けば、前方から一際目立つ華麗な女の子がこっちに向かってきた。この子もわたしが信頼する友人の瀬戸 和(せと のどか)。のどかとも同様、高校で出会い、他教室の移動のときにわたしから話しかけて仲良くなった。のどかは見た目と反してクールでツンデレ。たまに照れてるところが最高にかわいい。

そんなお顔が整ってる2人に囲まれてるわたしは幸せだ。なのに2人とも彼氏がいないのがすごく不思議。

「だってー!かっこいいんだもんしょうがないじゃん」

「えーどこが?わたし的にはやっぱり桐島のほーがかっこいいと思うけど」

桐島 壮真(きりじま そうま)。のどかの推し。
剣道部に所属しており、わたしたちと同じクラス。それにフレンドリーで人懐っこい性格をしている。

「それはわたしと同じく推しだからでしょ!!」
というとのどかは顔を赤らめた

「"かわいい"」

「わーうるさーい!」

「ツンデレでた」

「わたしはタイプじゃないから成宮がかっこいい理由がわからないんだけど」

「え!?あんなかっこいい人他にいないよ!」

「じゃあ、ゆいかは成宮くんのどんなところを推してるの?」
ゆのに聞かれてすぐさまこたえた。
「えっとね、まず背が高いところでしょ、それに人に優しいところでしょ、それとーー」

「えーっと!もうだいじょぶだよ!よく伝わった!」

「え?もういいの?他にはねーー」

「だめだこりゃ」

「笑笑 ゆいかがたのしいならそれでいいけどね笑」
といつもと変わらない話をしていると

キーンコーンカーンコーン
8時30分

「あ、チャイムなったわ、自分の席もどるね」
わたしとゆのは席が前後なのだが、のどかは少し遠い席なのだ。

「またねー!」

「うん!またきて!」
のどかにそう告げた

チャイムがなり先生が来た。

「全員席につけ、それではホームルームを始める、起立」

きょーも推しがみれて"幸せ''な1日が始まりそう!