---



桜が満開に咲いて、出会いと別れの季節がやってきた。




「うおーーー!!篤志!今日から俺らも高校生じゃん!」


これほど騒ぐ奴がいるかって言うくらい騒ぐ恭を横目に、


「嘘だろ………」


小さい声でつぶやく。


「んぁ?どうしたよ、篤志?」


俺の表情に気づき俺の目線の先を見る恭に、



「居たんだよ、俺の一目惚れの彼女が………」


そう言うとすぐに



「はぁああああ!!」


驚く恭の声に学校中が包まれる。