「え、柊司くん。どうしたの?二次会は?」
「断ってきた!一緒に帰ろう?」
そう言ってくれる柊司くんの言葉にわたしは頷いた。
バイト帰りも同じバスだったから、よく一緒に帰ってたなぁ。
懐かしい、、、
「よく断って来れたね。」
「彼女に帰って来いって言われてるって言って、逃げてきちゃった。」
そう言って笑う柊司くん。
柊司くん、彼女いるんだ。
そりゃあ、そうだよね。
「そうだったんだね。」
「でも、彼女に帰って来いって言われてるってのは嘘。実は、昨日別れたばっかりなんだ。」
「え、そうなの?」
「うん、元々ずっと上手くいってなくてさ。それより、恵麻は?彼氏いんの?」
「ううん、居ない。二次会とか苦手で、それで断っただけ。」
「そっか。じゃあ、これから2人で二次会やる?コンビニで色々買って、俺んちで!久しぶりに恵麻と話したいしさ!」
柊司くんの言葉にわたしは喜びが抑えきれず、「うん!」とつい満面の笑みを溢してしまった。
それからわたしたちは、コンビニでお酒とお菓子などを買い、柊司くんが一人暮らしをするアパートに向かったのだった。



