柊司くんは下着を脱ぎ、避妊具を装着すると、わたしの足の間に入り込み、挿入の体勢を取った。
しかし、その表情はどこか不安気で緊張しているようにも感じた。
「柊司くん。」
わたしは名前を呼び、柊司くんの頬に手を触れた。
「好きだよ。」
わたしがそう言うと、柊司くんは安堵したかのように優しく微笑み、「俺も好きだよ。」と言うと、わたしを抱きしめ、そのままゆっくりとわたしの中に入ってきた。
その感覚にわたしは声を漏らし、身体を反らせる。
そのあと、わたしたちは本能のままに愛し合った。
わたしの中を柊司くんが突き上げる感覚も、柊司くんの吐息も、滴る汗も、身体の温もりも全てが愛おしい。
わたしたちはほぼ同時に2人で果てたあと、柊司くんはそのままわたしの上に倒れ込んできて抱きしめると、「恵麻、ありがとう。」と囁いた。
それから柊司くんは、わたしを抱けるようになった。
「俺は、恵麻とじゃなきゃ無理だ。」
そう言っては、大事に愛してくれる。
しかし、わたしたちには時間がもう僅かしかない。
その時間を、1日1日を大切に過ごし、お互いの心が求め合うままに抱き合い、キスを交わし、身体を重ね合ったのだった。



