その日の夜、次の日が休みなわたしは、いつものように夜ご飯を済ませたあとにお風呂に入り、柊司くんのパーカーを借りて着ていた。
そして、ベッドに寝転がり、うつ伏せ状態でスマホをいじりながら、柊司くんがお風呂から上がってくるのを待っていた。
すると、タオルで髪の毛を拭きながらお風呂から上がって来た柊司くんがわたしのそばまでやって来ると、「誰とLINEしてんだよ〜。浮気かぁ?」とわたしの上にのしかかるように戯れてきた。
「LINEじゃないよぉ。インスタ見てただけ。」
「男の?」
「違う〜、女友達。」
柊司くんは嫉妬するかのようにわたしからスマホを取り上げると、わたしのスマホを枕元に置いた。
「、、、恵麻。」
「ん?」
「俺、、、恵麻のこと、抱きたい。」
わたしは柊司くんの言葉に驚いた。
柊司くんは美香さんの言葉によって、トラウマがあったからだ。
「無理してない?」
「無理なんてしてない。好きな人を抱きたいって思うのは、、、普通なことだよな?俺だって、一応、、、男だし。」
「柊司くんがそう思ってくれるなら、、、わたしは、それを受け入れるだけだよ?」
わたしがそう言うと、柊司くんは恥ずかしそうに微笑み、「恵麻、ありがとう。」と言うと、ベッドに寝転がりながらわたしを抱きしめた。
そして、顔を寄せ、しばらく見つめ合ったあと、柊司くんはわたしの唇に唇を重ね、優しいキスから少しずつ激しさを増し、わたしに覆い被さってきた。



