私の青春(実話)

「あーあー、派手にやってんね」


「…楠田」


小4の時、高宮は一番荒れていた。


高宮の親父が亡くなったからだ。


高宮の親父は警察官だった。


犯人を追ってる時に殺された。


高宮はその犯人をこらしめるために喧嘩をするようになった。


小学校の裏庭に俺と高宮はいた。


ここは人がほとんど通らない。


「ねえ!その傷どうしたの?」


声がした方を見るとメガネをかけた女がいた。


「何でもねぇよ」


高宮は冷たくそう言った。