私の青春(実話)

放課後


「さっちゃん…どうしたの?」


「何もかも恵まれてて羨ましい」


「…え?」


「両親がいて、お姉さんがいて…さぞ楽しいんでしょうね?」


「さっちゃん…?」


「茉奈ちゃんが笑うと私は死にたくなるの」


「…っ」


「柳も楠田もあんたに甘い。高宮も青葉先輩も斎藤だって…茉奈ちゃんばかり…誰にでも好かれていい気分でしょ?」


「そんな…こと…」


「ねえ、中学校に入った時何で私に声かけたの?」


「友達に…なりたいから…」