私はじっ…と碁石を眺める。 「何見てんの?」 楠田が聞く。 「ここに碁石があるの。楠田は囲碁できる?」 「全く知らん」 「そっか…。なんかこういうの見ると切なくなるよね」 「お前感受性高すぎ。すぐ泣くし」 「え、私怒られてる?」 「…だから、傷つけたくないんだよ」 「楠田は優しいね」 「優しくねーよ」