「まだ立てねぇの?」


「まだつってる…」


「七瀬、どうした?」


「高宮!足つったの」


「ふーん。どこ?」


「足の裏」


私は靴を脱いで靴下の状態になってる。


つん。


「ダメー!触らないでよー」


「あはは」


高宮は笑った。


「お前、しばこうか?」


楠田が高宮に言う。


「七瀬、足を自分の方に向けたらすぐ治るよ」


「山田!やってみる!」


…すごい!治った!


ピーーーー!


笛がなってリレーが終わった。


私のクラスは最下位。


「…よいしょ」


私は靴を履いて立ち上がった。


グラッ


「おい、大丈夫かよ」


咄嗟に楠田の肩を掴まった。


「ごめん!!」


「いや…いいけど…歩ける?」


「左足フラフラするー」


「…ゆっくり歩くか」


「はい、そこの2人。触らない」


「寺内先生!」


「七瀬、おんぶするから俺の背中に乗れ」


「失礼します…」


寺内先生の背中に乗り救護室へ。



ちなちに、中学3年生の体育祭でも私の足はつり、また寺内先生におんぶされ救護室へ行った。