私の青春(実話)

3人で喋ってると楠田は少し後ろを歩いていた。


「楠田は里沙ちゃんと話さないの?」


「は?」


「楠田くん…ごめん…私、邪魔だよね…」


「あ、いや…そんなことない…」


なんかすごくぎこちなくない!?


私と莉乃ちゃんはここまでだ。


「あ、楠田違う方向に行った」


「楠田はああいうタイプ、苦手だろうね」


「ねえ、楠田って女子が苦手なのかな?」


莉乃ちゃんに聞いてみる。


「そうだね。心開いてる人以外とは触れるのも嫌だと思うよ」


「え、そんなに?」


「…楠田にお姉さんいるの知ってる?」


「あ、うん。知ってる」


「そのせいだろうね。私も詳しくは知らないけど」


「そうなんだ…」